第1回 Unity Editor と Unity PolySpatialで Apple Vision Pro の アプリ開発  | 技術ブログ | 株式会社OnePlanet 読み込まれました

第1回 Unity Editor と Unity PolySpatialで Apple Vision Pro の アプリ開発

はじめに

visionOSは、現実世界とシームレスに統合し、他の仮想コンテンツと共存する3Dマルチタスク体験を可能にします。これにより、個人の生産性、ライフスタイル、エンターテイメント・アプリケーションに関わる新たな可能性の世界が広がり、開発者にとってはまったく新しい市場となります。しかし、マルチタスクや物理的なものとの相互作用に関する新たな課題も生じます。Unity PolySpatialは、この新しいプラットフォームとそのユニークな課題に対処することを目的としたテクノロジーの集合体です。

Apple Vision Pro について

Apple Vision Pro について、以下の記事にまとめてます。


visionOSプラットフォームの概要

UnityのvisionOSサポートは、UnityのエディターとランタイムエンジンのフルパワーとRealityKitが提供するレンダリング機能を組み合わせたものです。スクリプティング、物理演算、アニメーションブレンディング、AI、シーン管理など、Unityのコア機能がそのままサポートされます。これにより、ゲームやアプリケーションのロジックは、他のUnityがサポートするプラットフォームと同様にvisionOS上で実行できるようになり、既存のUnityゲームやアプリケーションのロジックを変更せずに引き継ぐことができるようになることを目指しているようです。

レンダリングについては、RealityKitを通じてvisionOSのサポートが提供されます。メッシュ、マテリアル、テクスチャなどのコア機能は透過的に動作するはずです。パーティクルのような複雑な機能は制限を受けます。フルスクリーンポストプロセッシングやデカールのような高度な機能は現在サポートされていませんが、将来的に変更される可能性があります。

UnityのPolySpatialを使用したvisionOSプラットフォーム向けのビルドは、シームレスで効果的な開発体験を持ちながら、別々のデバイスで動作するXRコンテンツ制作をサポートする新しい機能を追加されるとのこと。最も重要なことは、Unity PolySpatial for visionOSは、他のXR Unityアプリと同様に、デフォルトで現実世界や他のARコンテンツと対話できることです。

visionOSアプリケーションの種類

UnityはvisionOS上でいくつかの異なるアプリケーションタイプをサポートしており、それぞれに利点があります

visionOS用の完全没入型バーチャルリアリティ(VR)
visionOS用の没入型複合現実(MR)

これらのアプリはUnityの新しく開発されたPolySpatialで構築されており、アプリはUnityでシミュレートされますが、visionOSのシステムレンダラーであるRealityKitでレンダリングされます。


まとめ

今回は、Unity Editor と Unity PolySpatialで Apple Vision Pro の アプリ開発の概要について説明しました。次回はUnity開発におけるvisionOSの基礎について説明したいと思います。

Unity PolySpatial の 他の記事は コチラ にあります。

XR エンジニア

徳山 禎男

SIerとして金融や飲料系など様々な大規模プロジェクトに参画後、2020年にOnePlanetに入社。ARグラスを中心とした最先端のAR技術のR&Dや、法人顧客への技術提供を担当。過去にMagic Leap 公式アンバサダーを歴任。

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